SMの館


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志摩紫光

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東京都生まれ。中学生時にSMに衝撃を受け、独学でSMを学び独自の理論体系を確立。新聞記者を辞し、1978年にSM界に進出する。奴隷本人の意思とは関係なく獣性を引き出すことを真性のエロスであると捉え、奴隷と調教師の信頼関係があればこそ為し得る”究極愛”であるとし、SMとは一線を画すBD(ビンディング・ディシプリン)=「拘束」&「懲罰」と定義付けた。日本のSMにおいて緊縛は欠かすことのできないガジェットであるが、そもそもSMというプレイと緊縛には、その成立において全く関係がない。緊縛のルーツは江戸時代の捕縄術に端を発しているが、これが様々な文化と結びつき、一形態として”緊縛”という術式に発展した。それは伊藤晴雨の緊縛図(責め絵)からも推察できるように、日本における、今の言葉でいえば”エロス”は、世界的に見ても高度に多様化されており、すでに文化様式と言うことができる。緊縛師のエロに美学が宿るのはそのためなのだろう。巨匠・志摩紫光は目を背けたくなるほどの過激性の先にある唯一無二の世界観を創り出す。正直、ハマってしまうと代えが効かない。

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巨匠 志摩紫光伝説

2013年から2014年にかけて映天からリリースされたシリーズ。巨匠・志摩紫光と言えば、針ダーツ、牛乳浣腸、バーナー、豪雪責め、電極、カテーテル、泥鰌責めなどなど斬新な発想には枚挙の暇がないが、それら作品を傾向毎に分類し、体系をもって辞典的に仕上げたもの。志摩紫光の作品の中では…


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千葉曳三

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小学生の頃、SM誌の雄「奇譚クラブ」や「裏窓」と出会い感銘を受ける一方、一般的に受け入れられない嗜好を持つ者として懊悩たる青年時代を過ごしたという。恐らくSM愛好団体としては最も長い歴史を持つ「耽美会」を主宰。活動は数十年に及ぶ。千葉監督と言えば「鼻責め」の代名詞であるが、どんな美人も一発でブスに貶めるブタ鼻の刑は、恥辱を与える優秀なガジェットである反面、恥辱の中で悶える女優の姿は妖しく美しい。これを千葉監督は「睡蓮は泥の中に咲いてなお美しい」「本物の美である」と表現する。厳然たる責めの中で、しかし千葉監督は限りなく優しい。この悪魔的な優しさが千葉作品の最大の魅力であると思う。なお器具は全てハンドメイドである。

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耽美会

恐らくSM愛好団体として最長の歴史を持つ千葉監督の「耽美会」作品。往年の人気女優「生田沙織」「瀬奈ジュン」や10年プレイヤー「辻本りょう」も出演しており懐かしさというか、時間の重みを感じるタイトルである。多くのシリーズを擁するが、千葉監督の魅力である鼻責めはほどんどの作品に共通する…


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風見蘭喜

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緊縛師・仕掛人「風見蘭喜」は所謂”苦痛系”と呼ばれるSM手法の第一人者である。1996年に発足した「サークルM’s」を軸足として国内はもとより、アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、ロシア、オーストラリア、ニュージーランドなど、海外でも常時公演を行っており海外的な評価も高い。その特筆すべき手法は、モデルの乳房が鬱血するまで緊縛を行い、有刺鉄線を利用するなど本物の過激さはもちろん、日本の意匠などを取り入れた独自の世界観にある。

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PAIN GATE

PAIN GATEを制作しているスタジオは2002年に設立された「SCRUM」 現在は、基本的に「PAIN GATE」一作の制作であり寡作のスタジオではあるが、この本格度は苦痛系と呼ばれるジャンルの中でも抜きん出ており物議を醸してきた。長く沈黙していたが、2016年10月に「PAIN GATE 幼肢媚胎」を3年ぶりに…


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ピエール西川口

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SM(sadomasochism)というものが苦痛を与える/与えられる行為によって快楽を得られるものだとしても、SとMの間には相互に快楽を埋めあうという”便宜的”以上の関係は存在しない。快楽とはスタンドアローンなものであるというのがSMの主張のように思えるが、日本のエロにおいてSMが長くニッチな立場に置かれてたというのは民族性(農耕民族)と無関係ではないように思える。近代のSM的なモチーフを扱った文人としては伊藤晴雨、谷崎純一郎、江戸川乱歩などがいるが、本格的なものとなると団鬼六まで時代を下らねばならず、SMとはやはり戦後の米化の中で生まれたものなのだろう。SMを体系化したという意味で、ピエール西川口監督は、まだ生まれて間もないハードSMという分野の先駆者の一人であると言えるが、普段の生活から女を飼い、調教を行っているという真性サディストの手法は、吐き捨てるように痛みを施すことのみである。ここに快楽が生まれるかはM(女優)次第であリ、Mの都合は考えられていない。まさしく”愛なき獣の痛み”であろう。

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最終人格破壊

それまでDMSでカルト的に活動していたピエール西川口の名を世に轟かせた出世作。映天より2010年から2012年にかけて36本、2015年にはベスト版が4本リリースされた。緊縛師によるものではない、ハードSMという分野の誕生を日本に知らしめたシリーズでもあったと思う。個人的にはやはり最高傑作と…


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MASTER JOKER

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監督であるMASTER JOKERの作品は、恐らくは2012年頃からであり、まだ日も浅いが、特色としては従来の緊縛を中心としたプレイではなく、西洋式の拘束器具によるプレイである。器具の輸入販売も行っているようだが、選び抜かれた器具でのプレイはむしろ、モデルもさることながら、器具を際立たせる構図に腐心しているように思えてならない。広義のSMとして新たな表現が生まれている、そんなディープさを醸している。

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変態異常性欲者/絶望したいという女

──”恐怖が導く陶酔”を刹那的に希求する女に徹底した”絶望”を与える── BDという概念は支配と懲罰であり、性的加虐・被虐志向(SM)とは一線を画している。簡単言えば「おしおき」であるが、受け手は”おしおき”によって快楽を得るという性的志向を開花させていくという意味では、もちろんSMの…

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エリート変態女

BDの新たな地平線──MASTER JOKER監督による連作のひとつ。「舞」という一人の女のストレスによる性癖はアナルという形で出現したのか、徹底的にアナルを開発・発展させるというストーリーをなぞる。この連作の面白いのは、一人の女を一年以上かけて”開花”させていく、というMASTER JOKER監督の…


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ぱんだ

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ぱんだ氏は地元岡山でSMサークル縛遊会を主宰するプライベートフィルムの雄。小学生の時にSM雑誌を読んで興味を持ち、独学で技法を極める。SMはクラブなどを通じて、もしくは緊縛師に弟子入りして身に着けるという方法もあるが、基本的に大都市圏の文化であり、地方では一定以上の部分を独学で補わなければならない。逆を言えば、自由な表現によって独自のスタイルを追求できる分野でもあり、愛好者のサークルは各地に存在する。しかし、このように高い水準の作品にまで昇華できる例は稀であり、それはぱんだ氏の並々ならぬ情熱とセンスの証でもあろうと思う。「プライベート」の名が示す通り、ぱんだ氏の作品は、本来、究極に個人的な嗜好を、まるで覗き見るような背徳感と快感に満ちている。巨匠・志摩紫光監督と親交があるようだ。

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プライベート革拘束シリーズ

ぱんだ氏による主要作品。「ぱんだ」という肩肘張らないネームが示す通り、ぱんだ氏は常にラフな、時にはラフすぎる格好で現れる。しかし作業小屋のような風情の中で行われる調教の数々は脳裏に焼きつくような過酷さに満ちている。例えば、SMというものを”作品”という捉え方をすれば意識は…


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森田晋

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森田晋監督はアヴァを中心に活動するSMの名匠である。監修としてアヴァの社長である峰一也(河村良雄)の名が挙げられるケースがあり、恐らくは叩き上げの監督なのではないか。プロフィールがなく、かなりあやふやな記憶で申し訳ないが、2000年前半から頭角を現し優れたSMを世に出してきた。SMという概念から離れた紳士的な風貌であり、フォーマルな姿で調教を行う姿は異質ではあるが(まるでビル・エヴァンスのようだ)、それはSMと受け手に対する敬意であるように際立った存在として”君臨”する。プレイとしての特筆は朗々とした声質から繰り出される「言葉責め」だろう。受け手に発せられる言葉は、受け手が獣性を発現するための道標であり、まさに慈悲を”くれてやる”所業である。

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SM獄窓

森田晋監督の代表作。2005年から「SM獄窓」及び「魔窟・SM獄窓」として、幾つかのレーベルを経て制作された。現在は「SM獄窓の女たち 囚われの肉魔」としてレアルワークスからリリースされている。木製拘束板のまんぐり吊り上げはもはや様式であり、緊縛ではない拘束具での責めは無機質な恐怖を醸し…


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青山夏樹

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女帝、緊縛師、監督・青山夏樹。SMに目覚めたのは”SMという認識もなかった”小学1年生であり、3年生でクラスの女子を調教する。以後、福岡のSMクラブで本格的に女王様となり、2001年に上京。2002年、緊縛師・乱田舞に師事し、2012年には二代目乱田舞を襲名した(2013年に青山夏樹に名義を戻す)。2014年「青縄会」を発足し、緊縛の啓蒙活動をも行っている。青山夏樹の活動を総覧すれば、女帝であった2000年半ばまでと、緊縛師として自立した2000年代半ば以降に分けられると思う。緊縛師としての青山夏樹からはむしろ、女性ならではのしなやかさと靭さが感じられ、最近では必ずしも緊縛でない作品やニューハーフ物などを手がけているのが特徴である。まさに女性ならではのしなやかな感性と靭さで時代を切り拓くカリスマであろう。

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奴隷調教(絶頂)

奴隷調教は2006年~2007年にかけて、青山夏樹がまさに緊縛という新たなツールを体得した転換期にあたるシリーズで、初期の4本はやはり素人にもひと目で分かる体重の乗った見事な鞭捌きが卓越している。2011年~2012年に「女帝復活」として続編が2本リリースされた。捌きもそうだが、縄遊び…


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三和出版


「三和出版」というと、その名の通りエロ本、エロ雑誌──特にSMやスカトロに特化したマニア誌の出版社であり設立は1976年。一般的にAVの原型は1980年代初頭と言われているから、それ以前からエロ界に籍を置くいわゆる老舗メーカーである。日本のSMの原型は江戸時代の捕縄術から発生した緊縛術であり、戦後、米文化の流入により融合形成されたものであるが、AVという歴史から見れば長くかなり特殊な嗜好として位置づけられてきた。例えば昭和40年代のSM本というのは高額であり、現在、古書としても結構な価値を持っている。そのような中で”生き残ってきた”という意味で稀有な存在と言えるだろう。

三和出版作品

個人的な見解ではあるが、「三和出版」におけるAV作品(SM)は、主業務である出版業の副産物的な位置づけであったのだろうと思う。実に静止画的な構図がちりばめられ、静謐というか感触は非常に独特だ。長く参画した写真家に「杉浦則夫」がおり、その影響だろう。緊縛師として「濡木痴夢男…


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