桜井あきら [Akira Sakurai]
女優紹介
1999年11月15日に『スーパー(痴)女子校生 桜井あきら』でネクストイレブンからデビュー。当時の典型的な美少女女優という感じだが、FAプロから10日後にリリースされた『SEXまみれのアパート生活』(2007年※元作品は1999年)にも出演しているので、デビュー当初からヘンリー塚本ワールドに飛び込んだ女優であったのだと思う。
なかなかフィルモグラフィを辿るのも難しい女優ではあるのだが、出演作品の多くがFAプロであり、それ以外もドラマ性のある作品であることを見ると(ポルノ映画への出演は見られないのだが)、”演じる”ことに傾倒したところはあったのではないかと思う。中にはアナルミュージカルという可笑しな作品もあってステキ。w
「桜井あきら」という女優は思えばヘンリー塚本作品においてかなり重要な位置を占めていた。言うなれば若い女のタイプの原型を担った女優であって、淫欲な中年男/中年女に慰みにされる美少女であり、同性代の女を百合に引き込むタチ女であり、義弟と懇ろになるお姉ちゃんであり、以後のヘンリー塚本作品でパターン化されていった若い女の役柄は「桜井あきら」によって形となって分化したのではないか。
そういう意味で特筆すべき作品への出演が多い女優であるのだが、個人的な嗜好で言うと二度目の”母”に襲われ百合を仕込まれる少女役が良かったと思う。二度目の父が嫁と娘を抱くという母娘丼物は多いのだが、娘狙いで再婚する母のせいで両刀使いになった少女の役柄は、ヘンリー塚本作品に多く出現する男も女も食い散らかす淫欲女の前日譚になっているようで興味深い。w
『ネコとタチ』(2008年※初出は2005年)義理の”母親”に襲われ百合を仕込まれる「桜井あきら」
引退時期は正確には分からないが、FAプロには2005年まで出演しているので恐らくそのあたりではないかと思う。最終的にFAプロ作品80~90本は出演していると思う(というかもっと多いかもしれない)。ヘンリー塚本作品における当代の代表的な女優であった。