[ PRが含まれています ]

[名作ポルノ]とはナニか?

「名作ポルノ」について

最初のリリースが2017年。DVDセット売り切りのみの「名作ポルノ」というレーベルには2007年から2009年にかけて発表された『昭和ブルーフィルム』というシリーズが納められていた。

ヘンリー塚本監督の最初の作品は1985年。つまりAVというものが世に生まれた時期とほぼ同時に制作され、第1作にFA-001という品番を割り振り「ヘンリー塚本」というブランドの歴史が始まる。当時はビデオテープであるから基本的に売り切りであったものが、2000年前後、DVDの隆盛によって過去の作品のリバイバルが開始され、ざっくり言うとFAXという品番に集約されていくという動きが2014年まで続いた。

つまりFAという売り切りの品番がディレイしてFAXとして再リリースされるという流れだが、すべて順繰りに発売されたわけではなく省かれた作品もある。何故だか分からないが『昭和ブルーフィルム』というシリーズはFAXとしては残らなかった。「名作ポルノ」はそういう漏れた作品の集成なのだろうと思った。

間違いであった。

『昭和ブルーフィルム』の収録が終わると、総集編──品番でいうとFAB──のようなリリースになる。最終的にこれはヘンリー塚本全集のような形になるのではないかと思った。

間違いであった。

要は「名作ポルノ」とは2000タイトルを遥かに超える(ギネスホルダーである)ヘンリー塚本作品をテーマに沿って再編集しリリースするレーベルということで良いと思う。すると「何だ焼き増しか」「使い回しか」と思われがちだがちょっと違う。

結論をいうと、「名作ポルノ」はヘンリー塚本作品の古いファンには「懐かしさと新発見を与える」レーベルであり、比較的新しいファンには「効率よく楽しめる」レーベルであるといえる。

ヘンリー作品の基本的な構成はテーマに沿った複数話だ。そのテーマに沿って過去の作品が再収録されるのは今に始まったことではないが、例えばAというドラマの前半がBというドラマに組み込まれ新しいドラマになるとか、Cというドラマの一部がテーマの一部に挿入されアクセントになるとか、何の脈絡もなくDというドラマの続編が別な作品に登場したり(たぶん撮影は同時だろう)、そういうファンにのみ与えられる楽しさというのがヘンリー作品を過去から見ていく醍醐味ではあるのだが、例えば何かの折にヘンリー作品に触れ、もっと見てみたいと作品をあたった時にあまりの多さに尻込みするのではないかと思う。

そう、映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』を見て、アニメを最初から視聴しようかと思ったが、その膨大な量に諦めた筆者(私ですが)のようにww。

「名作ポルノ」は一つ一つが作品として完結し、どこから見ても何を見ても楽しめるように構成されている。

「名作ポルノ」は漠然とあったシリーズの新旧エッセンスを集めた感じで質が高く安定している。

「名作ポルノ」は通常リリースに比べ概ね1.5~2倍の分量が収録されておりお得感がタダゴトではない。

「名作ポルノ」は最新技術による再編集なので画質がムチャ綺麗!

「名作ポルノ」は再収録にあたって構成やストーリーに強度な改変が加えられているドラマも多くまるで新作のような…。

「名作ポルノ」は廃盤となったアノ話やコノ話は収録されている場合も多く古いファンにも新しい発見があるかもしれない。

ということで、ヘンリー作品を勧める時には「名作ポルノ」で良いような気がしてきた。どうせマハってしまった人は放っておいても過去から見てしまうだろうしww。

名作ポルノ作品リスト