春矢つばさ [Tsubasa Haruya]
女優紹介
基本的には2006年3月10日に『Fairy Doll 29』で明和プランニングから「椎名りく」名義でデビュー、なのだが、実は2002年に「安藤みゆき」名義で一本出演がある(『挑発ヒップ』)。デビュー直前に集録されたインタビューの来歴と照らし合わせると、恐らくデビュー前の一本とはこの作品であると思われ、”ヒップが綺麗なお姉さん”であることはかなり意外である。
「椎名りく」としての活動は2008年末までで、その後は「春矢つばさ」としてピンク映画や舞台を中心に活動したという流れになると思う。AV女優としての活動は「椎名りく」時代に限られているが、美少女系の代表的な女優として絶大な人気を博し、当時、最も忙しいAV女優と評された。3年弱のAV作品出演数はゆうに300本を超えるという。
平べったい極細スタイル、ド貧乳、剛毛、ストレートで綺麗な長髪。何よりキュートな顔立ちは自然体というか、特別に美少女というのではないが身近な美少女がアイドル化する現象は芸能界と時期を同じくしているので、そのような影響もあったのではないかと思う。いずれにせよ正統派美少女から緊縛など被虐美少女を中心に活躍した。
FAプロ作品への初出は恐らく『昭和ブルーフィルム2』(2007年※廃盤レンタル)であろうと思う。時期的に毛利秀虎監督が在籍していた頃だが、かなり面白い傾向として、毛利監督作品の「春矢つばさ」は主としてロリであったが、ヘンリー塚本監督作品は主として年齢不詳の慰み者であったことが挙げられる。
ヘンリー塚本監督の見方というのは独特で、女優によってはヘンリー塚本作品でしか見られない役柄というものがあるのだが、「春矢つばさ」について言うと”肉人形”ではなかったかと思う。「春矢つばさ」という女優自体は被虐的な緊縛物なども沢山出ているのだが、感情なく、もしくは押し殺してヤられる役処が多いのは特徴ではあるだろう。
この「春矢つばさ」の能面のような異質感というのは秀逸なのだが、ひとつ挙げるとすれば、小編ではあるのだが、義理の祖父と阿吽の呼吸で身体の自由を奪われてヤるセックスで、この無質感は夢に出て来そうなくらいコワイ。w
『絶倫!不良老人』(2010年※初出は2008年)肉人形感がスゴイ「春矢つばさ」
最終的にFAプロ作品には約15本、ながえスタイルにも数本出演した。AVを引退し「春矢つばさ」としての活動はブログの更新終了をもって2012年7月に引退しているのではないか(https://ameblo.jp/283wing/)。個人的に非常に印象に残る女優であった。