[ PRが含まれています ]

ヘンリー塚本 ナマナマしいファック 人生いろいろ

[レビュー]

ある意味、ヘンリー塚本をヘンリー塚本たらしめるのが恒例の”ショートフィルムの連作によって作られるこのタイプの作品”だと思う。ヘンリー作品以外にはまず見られない、この”忙しなさ”がヘンリー作品の醍醐味。

構成的には変則的で、母が亡くなった・・・父と娘が堕ちる性の地獄、を中編として残りの6編がショートフィルムという作りになる。

このタイプの作品の興味深いところは幾つかのパートが他の作品のスピンオフ的になっていることで、例えば、「亡命者・小屋の中の肉欲」は『ヘンリー塚本 やらせる!男は何より女のソコが欲しいのだ!』にかかっているし、「新聞配達員のワイセツな欲望」は『ヘンリー塚本 おんな 110分間の猥褻図画(とが)』の「新聞配達人と好色な人妻たち」と言わば姉妹作になっている。

後者についてもう少し言及すると、日比野達郎扮する新聞配達人の導入部(モノローグ)は一緒なのだが、その後の展開が180度違っている。個人的にはストーリー性の大きい中編や長編が好きなのだが、一種のパラレルワールドというか、この辺の仕掛けが面白すぎて止められない(笑)。

出演者は「斉藤みゆ」「有宮まこと」以外は常連様だが、この2人はヘンリー塚本監督作品としては(FAプロではなく)ショートフィルムにしか出演がない。何かあるのかマニア的なファンとしては気になる(笑)。

ところで「斉藤みゆ」かわいいよねー。

高画質フル動画はこちら