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気持ちのいい性生活 お○んこいい…

[レビュー]

『気持ちのいい性生活 お○んこいい…』(2013/01/13)のレビューです

初出は2010年(FA-1630)だが廃版となり2013年(FAX-461)で再販。それがDL作品として残っているという流れ。

ヘンリー塚本監督作品の特筆する雰囲気というと、横溝正史の映画のようなどのように繕っても拭い切れない陰鬱さというものがある。農村の古びた風情をテーマとしたAV作品は数多くあって、どれもセットとしては上手くできているのだが、どこか精錬されており小綺麗だ。これは監督自身の実体験──戦後、疎開先の農村の小汚く貧しい──に基づいているのかもしれない。蓮は泥の中に咲くからこそ美しい。

本作は54分と40分の長編仕立ての二本。ヘンリー塚本監督作品の中では数少ない構成である。登場人物の背景や性格までも饒舌に語られる重厚仕立て。

1.『結婚を前提に同棲生活して下さる方、お便り下さい…』は「菜月綾」「花岡じった」のスキモノ夫婦物。ヘン塚作品における投稿によって相手を見つけ、初見の相手とセックスするというプロットは定番であり、また相性抜群の夫婦がセックスしまくるというプロットも定番で、そのミックスバージョンと言えるだろう。ようやく理想の相手と出逢えて、部屋に入る時間すらも勿体なく小狭い玄関に布団を持ち込んで即挿するのがコミカルだ。

2.『姉と妹を同等に愛して下さる方、お待ちしております…』は「御剣メイ」「望月加奈」「吉村文孝」の母娘丼ならぬ姉妹丼物。これが凄い!まず演技力の高さ。AV女優というのは演技指導を受けているわけではないので、どれだけ役柄を演じられるかは女優個々人の適正にかかっている。特にヘン塚作品のような濡れ場以外の”演じる”要素が多い作品では作品の出来が割と女優次第というところがある。

常連である「望月加奈」の丸顔のおっとりとした(超好み!)女優が醸す、外見とは乖離した”どこかイってる信念”も見事だが、「御剣メイ」という1年程度しか活動しなかった長身モデル体型のイイ女が演じる、障碍者で薄弱だがち●ぽのみに異様な執着を持つ”イっちゃってる妹”が見事過ぎる。イイ女の欠片もない(笑)。肉体的にイっちゃってる女と思考がイっちゃってる女2人を日常的に頂ける妹の絶倫婚約者はハッピーなのだ。非道徳が突き抜けて大団円なのである。

そして背景として流れる陰鬱さ。決して希んだ人生ではないが、避けられない人生を甘受し妄信することによって均衡が保たれる生活と”性”活。何一つ作品では語られなくとも雰囲気が何より饒舌に人生を語る。つまるところ”ドラマ”なのである。こいつぁ面白い!

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